ご挨拶
この度、栃木県済生会宇都宮病院は創立80周年を迎えます。 第二次世界大戦の戦中に発足し、激動の歴史のなか多くの困難を乗り越え、地域の住民の信頼を得て公的医療機関としての使命・役割を果たしてくることができました。多方面にわたりご支援をいただきました県市行政当局、県市医師会、各大学および県内医療機関、全国済生会諸施設、その他関係各位、信頼をいただいた患者さんに対し厚く御礼を申し上げます。
昭和17年に仮診療所が開設され歴史が始まり、昭和23年旧病院本館が建築されて以降増築を繰り返し、昭和32年総合病院に指定され、昭和56年救命救急センターの受託運営が始まり、平成8年現在地に新築移転して早くも26年が過ぎました。この間「地域の皆さまに信頼され貢献できる急性期病院」を目指し、近年は高度で低侵襲の最新医療を提供してまいりました。
当院の理念である「思いやりのある安全で質の高い医療を提供し地域社会に貢献します」のもと、なお一層の努力をして参る所存ですので、今後とも皆さま方のご支援、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
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周年ロゴマーク
周年ロゴマークは、①「ハート」を両手でやさしく包み込むことで当院の理念である「思いやり」を、②済生会のシンボルマーク「なでしこマーク」を配すことで地域と共に歩み続けている当院の姿を、「80」をモチーフに温かみのあるデザインで表現しています。
コンセプトコピー
ポスター
History
戦禍を乗り越えて。
当院は、済生会創立30周年記念式典に際し、時の両陛下からいただいた施設拡充のための御下賜金を基に、昭和17年5月30日、宇都宮市一条町に仮診療所として発足しました。当時の職員は医師2名・看護師3名・庶務3名の計8名でした。昭和19年には曲師町の既設建物を買収し、その名を宇都宮病院と改称して移転するも、翌年、戦災により建物が全焼してしまいます。しかし、「一日も恩賜の医療の灯を消すこと無かれ」と、全職員をあげて昼夜罹災傷病者の無料救済に奮闘しました。
1942年5月恩賜財団済生会宇都宮仮診療所開設(診療科目:内科・外科)
宇都宮市一条町1156番地
初代院長に高橋昇 就任
1944年8月済生会宇都宮病院開設(病床数40床)
宇都宮市曲師町3123番地
1945年7月戦災での病院焼失
8月仮病院の開設 診療を開始する
宇都宮市旭町1丁目3520番地
1946年9月新築中の本館の一部に移転
1948年6月本館竣工(病床数42床)
宇都宮市旭町1丁目3246番地
1949年9月新館病棟増築工事竣工(病床数135床)
1951年7月乳児院開設
1952年4月准看護婦養成所開校
10月第5回済生会学会開催 宇都宮病院初主催
病院の拡大と福祉への貢献。
増大する医療需要に応えるため、順次建物の増改築が繰り返されました。常に先進的医療を目指し、ベッドの段階的増床、昭和32年総合病院の指定、昭和56年栃木県救命救急センターの受託等を経て、地域医療の中核病院として発展を遂げてまいりました。この間、社会福祉法人としてのあるべき姿の追求を継続し、宇都宮乳児院、特別養護老人ホームとちの木荘の開設、附属看護専門学校の開校といった福祉サービスや人材教育にも尽力しました。
1957年1月総合病院の指定(病床数244床)
1965年12月南館新築工事竣工(外来棟)
5月湯西川診療所開設(へき地診療所)
1967年3月北館新築工事竣工(病床数360床)
8月特別養護老人ホーム とちの木荘 北館1階に開設
1969年人間ドック開始
1972年3月管理棟(南館4階)増築工事竣工
10月第25回済生会学会 創立30年記念式典
総裁高松宮宣仁親王同妃ご台臨
1973年9月院内報「会報」創刊(現在の「さいみや」の前身)
1977年4月済生会宇都宮病院附属看護学校 開校
10月創立35年記念式典 総裁高松宮同妃ご台臨
1981年3月県救命救急センター新築工事竣工(病床数532床)
6月第2代院長に宮崎柏 就任
1984年4月北館1階病棟開設(病床数544床)
4月特別養護老人ホーム とちの木荘 徳次郎へ新築移転
1992年10月第45回済生会学会開催 総裁高松宮喜久子妃ご台臨
12月第3代院長に梅園明 就任
1993年3月栃木県知事より新病院開設許可
12月新病院建築工事着工
1994年9月病診連携室設置
1996年3月新病院建築工事竣工
5月新病院開設(宇都宮病院・乳児院等合同施設、医師・看護宿舎)
中央本町4丁目17番地から竹林町911-1へ
5月新病院 患者さん移送(256名)
新病院の誕生と更なる進化。
平成8年5月、中央本町から竹林町へ移転し、644床の新病院が誕生しました。未曽有の大移転は警察、消防、自衛隊等の多大なご支援により無事完了いたしました。新病院は救命救急センターを充実させ、災害時及び遠隔地への対応にヘリポートを新設、また、脳・循環器病センターや県内初の緩和ケア病棟を新設しました。その後も、地域の医療ニーズに応えるべく、各種診療センターの開設や最新医療機器の導入に取り組む等、高度急性期病院としての機能拡充を行いました。
1996年5月新病院オープン・オーダリングシステム導入
5月新築落成記念式典・祝賀会
11月災害拠点病院指定
1997年6月訪問看護ステーション ほっと 開設
1998年5月日本医療機能評価機構病院機能評価認定栃木県内初認定
1999年4月第4代院長に中田功 就任
8月院内インターネット開通
2002年8月院内報「さいみや」創刊
9月創立60周年記念講演会
10月高齢者ケアセンター開設
2003年1月院外報「みやのわ」創刊
4月新理念・ビジョン施行、事業計画開始
2004年1月日本医療機能評価機構病院機能評価Ver.4認定
3月臨床研修病院指定
4月第5代院長に中澤堅次 就任
2005年6月北館増築工事竣工(健診センター等)
2006年5月外来E開設
6月DPC対象病院認定
2007年1月がん診療連携拠点病院指定
4月連携医制度開始
5月7:1看護実施
2008年6月日本医療機能評価機構病院機能評価Ver.5認定
11月バースセンター開設
2009年11月地域医療支援病院認定
2010年5月西館管理棟工事竣工
10月第63回済生会学会開催 総裁寛仁親王殿下ご台臨
選ばれる病院づくり、そして未来へ。
平成26年にはDPCⅡ群(特定病院群)に指定されましたが、病床機能の分化、急性期の絞り込みが叫ばれ、病院経営は厳しさを増していきました。さらに近年、急速な少子高齢化、医療技術の進歩等を受け、国は医療制度改革を積極的に推進しています。そのような中、当院では2025年に向けた将来構想を明確にし、計画から開設まで約5年の歳月をかけた増改築を行いました。施設(ハード)だけでなく、体制(ソフト)の充実も大切にし、地域から選ばれる病院づくりに邁進しています。
2011年1月電子カルテ導入
3月東日本大震災
4月第6代院長に吉田良二 就任
2012年4月訪問看護ステーションほっと 看護宿舎1Fへ移転
2013年6月日本医療機能評価機構病院機能評価Ver.6認定
1月特別養護老人ホームとちの木荘 建替え工事竣工
2014年2月卒後臨床研修評価機構認定 栃木県内初
4月DPC病院群Ⅱ群指定
2015年4月地域型保育施設
うつのみやなでしこ保育園 開園
病児保育施設おはなほいくえん 開園
7月とちぎ性暴力被害者サポートセンター(とちエール)開設
2016年4月第7代院長に小林健二 就任
2017年4月認知症疾患医療センター指定
7月南館増築工事竣工
9月南館オープン
入院サポートセンター(PFM)開設
外来化学療法センター移転
12月口腔ケア(歯科)開設
2018年4月DPC特定病院群指定
8月ICU/CCU改修
2019年1月手術室増設
ハイブリット手術室、ロボット手術室含む3室増設
4月新理念基本方針施行
6月日本医療機能評価機構病院機能評価3rdG:Ver2.0認定
9月済生会フェア開催
2020年2月~新型コロナウイルス対応
4月第8代院長に野間重孝 就任
10月ドクターカー運行開始
2021年10月放射線治療室増設
リハビリテーションセンター改修