脳卒中センター

当院の血栓回収療法・t-PAの症例数

今年度は7月の時点で血栓回収療法の症例数が7.5例/月のペースで増えています。

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血栓回収療法に興味のある方、その他神経疾患診療に興味のある方、職員募集しております。こちらをご参照ください。

 

センター長からご挨拶

脳卒中による後遺症を最小限にするために、高度な技術・院内連携でお答えします。
済生会宇都宮病院の脳卒中センターは24時間365日体制で脳卒中と立ち向かっています。救命救急センター・診療部・看護部・放射線科・検査技術部が総力・高度な院内連携システムを構築し、超急性期の先進的治療から地域と連携をとりながら社会復帰に至るまでの包括的医療実現しております。

当院は、一次脳卒中センターであり、さらにその中のコア施設を委嘱されています。(全国231施設)
脳卒中センターとしての対象疾患は、一過性脳虚血発作、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血であります。急性期治療から退院に至るまでの経過の診療の質管理をおこなう部門であります。
脳卒中センターは、総勢12名の医師で構成され、内5名が脳卒中専門医、5名が脳外科専門医、4名が神経内科専門医、1名がリハビリテーション専門医です。

脳卒中治療は、外科治療、血管内治療、内科治療・早期リハビリテーションの4本柱から成り立っており、それぞれの専門医が総合的に治療を担当します。
脳卒中治療は、超急性期、急性期、亞急性期、慢性期に分類され、それぞれ適切な外科治療、内服治療薬・リハビリテーションの投入が必要であります。

“Brain is Time.”と言われるように、脳卒中は時間との闘いです。特に、発症3時間から4.5時間以内の脳梗塞の治療の開始時間が拡大された血栓溶解療法については、発症からの時間が上記を満たす場合には、全例治療薬の投与を積極的に検討しております。さらに、t-PA静注療法で効果不十分な一部の患者さんに対しては、血管内治療による血栓回収療法も引き続き検討させていただいております。

脳出血に対しては、本邦の脳卒中ガイドラインに沿って、内科治療か外科治療かを検討して、適切な治療法を提供します。脳出血外科治療後の慢性期管理については、脳神経内科専門医が積極的に介入し、内科治療やリハビリテーションの誘導をマネジメントしております。最終的には、回復期リハビリテーションへ転院ついては、当院の持つ医療連携部門の協力を得て、患者さん1人1人に適切な転院先を当院の方からお探しする提案もしております。

くも膜下出血は、ほとんどが脳動脈瘤の破裂が原因となります。破裂した脳動脈瘤に対しては、開頭術によるクリッピング術とカテーテルによるコイル塞栓術がその治療法となります。脳外科専門医が、動脈瘤の大きさ、位置、併存症の重症度を総合的に検討して、患者さんにとってベストな方法を選択し提供しております。

一人一人の患者さんに、最良の治療を提供できること、一人一人の患者さんが脳卒中に伴う後遺症が最小限になること、適切に社会復帰が出来るようになることを目標に、私たちは脳卒中医療の発展に貢献できるように取り組んでいます。

脳卒中センター長/脳神経外科主任診療科長 中務正志

専門医研修施設の認定状況

当院は下記の学会から教育施設として認定されています。
・日本内科学会認定教育病院
・日本神経学会教育施設
・日本脳卒中学会認定研修教育病院
・日本脳神経外科学会専門医研修プログラム連携施設
・日本脳神経血管内治療学会認定研修施設
・日本リハビリテーション医学会研修施設
・日本認知症学会教育施設
各学会の専門医を目指す若手医師の方は是非当院で一緒に研修しましょう。