泌尿器科

泌尿器科について

当科の特徴

 泌尿器科疾患全ての分野について本邦でもトップクラスの症例数を誇ります。
最先端の知見と高い技術を持ってスタッフ一同幅広く泌尿器科疾患に対応しています。
 特に癌診療においては力を入れており低侵襲手術(腹腔鏡手術、ロボット支援手術)・機能温存・再建手術から最新の薬物療法まですべての治療ラインナップを揃え豊富な治療経験を持って個々の患者さんに合わせた診療を行っています。

癌治療
前立腺癌

診断
系統生検およびBiojet前立腺生検システムを用いたMRI画像とリアルタイムエコー画像の融合手技による精度の高い前立腺生検(高度先進医療申請中)

イメージ図 診断




手術
最新型ダヴィンチXiを用いたロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術



開腹せず出血の少ない低侵襲で精度の高い手術を施行しております。



2019年より導入し現在はほぼロボット支援腹腔鏡手術で行っております。


放射線療法

・3D CRT 前立腺三次元原体照射



・アルファラジンによるアルファ線を用いた骨転移治療


薬物療法

・新規抗アンドロゲン剤を用いた最新のホルモン療法
・新規抗癌剤を用いた最新の抗癌剤化学療法

ご病状によっては以上の治療を集学的に組み合わせて治療を行っております。

◎前立腺癌の治療件数は本邦でもトップクラスです。


腎癌

・腹腔鏡下手術・腎部分切除術
早期の腎癌に対しては腹腔鏡手術・腎温存手術にて対応しています。




◇転移を認めるような進行した患者さんに対しても新規分子標的薬・免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせによる最新の抗癌治療につき豊富な治療経験を有しております。
ご病状により、手術、放射線治療も組み合わせた集学的治療を行っております。


膀胱癌・腎盂尿管癌

早期の膀胱癌に対しては経尿道的手術にて対応しております。

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)

◇場合によりBCGや抗癌剤の膀胱注入療法も行っております。

進行した膀胱癌で膀胱を全摘除せざるを得ない場合でも尿路変向は男女を問わずできるだけ小腸を使用した自排尿可能な新膀胱造設術を行っております。この手術は本邦有数の手術経験を有しております。


回腸代用膀胱造設術



残尿なく良好に排尿できます。


新膀胱についての記事

膀胱がんの治療-経尿道的膀胱腫瘍切除術と膀胱全摘除術
膀胱を全摘除しても自然な排尿を可能にする代用膀胱造設術とは
膀胱がんによる膀胱全摘除と術後の経過

※主任診療科長 戸邉医師の記事が掲載されている医療サイト「メディカルノート」のページが開きます。
メディカルノートとは:病気や症状等の医療情報をわかりやすく 医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイトです。


◎膀胱癌手術数は本邦でもトップクラスです。


◇腎盂尿管癌は、腹腔鏡手術や開腹手術にて対応しております。

◇転移を認めるようなより進行した患者さんに対しても抗癌剤化学療法および免疫チェックポイント阻害剤による抗癌治療を行い、ご病状によっては放射線療法や原発巣および転移巣切除等を組み合わせる集学的治療を行っております。


副腎・後腹膜腫瘍

主に腹腔鏡手術にて対応しております。

精巣腫瘍

手術と抗癌剤治療により対応しております。

結石治療
腎結石

・最新の対外衝撃波破砕装置による破砕(ESWL)

・サンゴ状結石等の大きな結石に対しては細径内視鏡によるホルミウムレーザーを使用した経皮的腎結石破砕術や経尿道的アプローチによる尿管ファイバースコープによるホルミウムレーザーを使用した経尿道的腎結石破砕術を組み合わせて治療しております。

尿管・膀胱結石

・経尿道的アプローチによる尿管ファイバースコープによるホルミウムレーザーを使用した経尿道的結石破砕術

・上部尿管結石に対しては体外衝撃波破砕術も行っております。

◇対外衝撃波破砕術(ESWL)は基本的に外来での治療です。

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ストルツ体外衝撃波破砕システム

◇経尿道的手術は入院治療ですが、クリニカルパスにて運用しており3~4日の入院です。


軟性尿管ファイバースコープ

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80Wホルミウムヤグレーザー

尿路結石の治療―体外衝撃波結石破砕術と経尿道的尿管砕石術

結石成分分析による再発予防指導

尿路結石とは―コーヒーやほうれん草に含まれるシュウ酸の摂りすぎが原因となる

※主任診療科長 戸邉医師の記事が掲載されている医療サイト「メディカルノート」のページが開きます。


◎結石の手術件数は本邦でもトップクラスです。

排尿障害治療
前立腺肥大症

・ホルミウムレーザーを使用した経尿道的核出術(HoLEP)

・経尿道的前立腺切除術(TURP)

・各種薬剤(αブロッカー、5α還元酵素阻害剤、PDE5阻害剤)を使用した患者さんに合わせた薬物療法

HoLEPのイメージ画像


120Wホルミウムヤグレーザー

過活動膀胱

・抗コリン剤、アドレナリンβ3作動薬による薬物療法
・ボツリヌス毒素使用による経尿道的膀胱治療

神経因性膀胱

・ウロダイナミクススタディを使用した病因診断と薬物療法・自己導尿等理学的治療

感染症・救急治療
腎盂炎

敗血症を生じているような場合は緊急尿管ステント手術を早期に行って治療期間の短縮に努めています。


膀胱炎 →済生会HPの戸邉医師による解説のページが開きます。

・前立腺炎
・精巣上体炎
基本的に外来での薬物療法です。

・臍炎/尿膜管膿瘍

腹腔鏡手術にて対応しております。

◇精巣捻転症に対する緊急手術や腎外傷をはじめとした尿路・性器外傷に対しては血管造影・塞栓によるインターベンション治療から手術療法まで幅広く対応しております。

多発性嚢胞腎に対する治療

・早期の患者さんに対してはトルバプタンの内服治療を導入しクリニカルパスによる運用をしております。

ADPKD.JPADPKD.JP ~多発性嚢胞腎についてよくわかるサイト~

※外部サイト「ADPKD.JP」のページが開きます。
ADPKDの診断や治療、日常生活のアドバイスなどをわかりやすく解説されております。

・症状のある患者さんは穿刺ドレナージ、腎動脈塞栓・手術により対応しております。

当科の主な医療機器

・インテューティブ ダヴィンチXi ロボット支援手術システム

・Biojet前立腺生検システム

・オリンパス3D腹腔鏡手術用内視鏡およびハイビジョンモニター

・オリンパス軟性尿管鏡 (P5,P6,P7内視鏡)

・オリンパス硬性尿管鏡

・ストルツ細径腎盂鏡

・ルミナス 80W/ 120Wホルミウムレーザー装置

・オリンパス高解像度軟性膀胱ファイバースコープおよび大画面ハイビジョンモニター

・ストルツ体外衝撃波砕石システム

・ウロダイナミックススタディ装置およびTOTOトイレ一体型尿流量装置


 これら最新型の治療・診断機器を取り揃えて最先端の治療を豊富な経験をもって診療しております。
スタッフ一同、皆様がご満足頂けるよう努めておりますので遠慮なくご相談下さい。

教育

済生会宇都宮病院・地域泌尿器科専門研修プログラム


連携施設プログラム

千葉大学泌尿器科専門研修プログラム
東京大学泌尿器科専門研修プログラム
獨協医科大学泌尿器科専門研修プログラム