心臓血管外科
ご挨拶
当科の特徴
当院は1968年に栃木県初の心臓血管外科手術を行って以来、約16000人の患者さんの手術治療を行ってきました。当科の特徴は、循環器内科・小児科・放射線科との綿密な連携の下、様々な循環器疾患に対する治療を行っていることです。
対象疾患・治療方法には、
1.心臓弁膜症や冠動脈疾患などの後天性心疾患
2.心房中隔欠損症などの先天性心疾患
3.急性大動脈解離や胸部大動脈瘤などの大動脈疾患
4.不整脈に対するペースメーカー植え込み術
5.慢性腎不全に対する内シャント作成術
などがあり、治療成績についても、以前は危険性が高いとされていた心臓血管外科手術でも、重症合併症の発生を含む手術危険率が約1~2%と良好な成績を収めるに至っています。
医学の進歩
最近では生命を救うことはもちろんのこと、できるだけ患者さんへの負担を少なく、さらに手術後の日常生活をより良いものにすることも目指した手術や治療が行われています。
当院でも、
1.TAVI
2.大きく皮膚を切開することなく大動脈瘤を治療するステントグラフト内挿術(カテーテル治療)
3.傷を小さくして手術後の回復を早める低侵襲心臓外科手術
(MICS:Minimally Invasive Cardiac Surgery)
4.併発することが多い大動脈瘤と冠動脈疾患を同時に治療することで負担を軽減するハイブリッド治療
など、患者さんにやさしい最先端治療を積極的に導入しています。