超音波検査課

業務紹介

超音波検査課では、腹部・心臓・乳腺や甲状腺・血管など、多くの領域の検査を行っています。
通常の予約検査の他に緊急検査にも対応し、超音波診断科の医師と連携し迅速で質の高い検査を提供しています。また日本超音波医学会の認定超音波検査士の資格を取得し、各自が、知識・技術の向上に努めています。
この他に、健診センターに出向し、超音波検査以外にも心電図・肺機能・血圧脈波など生理機能検査も行っています。

超音波とは

人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音を超音波と呼びます。
超音波検査は体の表面に超音波プローブ(超音波の出る器械)を当てて、体内の臓器から跳ね返ってくる反射波を画像化して診断する検査です。
体への害がないため、検査を繰り返し行うことが可能です。
超音波が伝わりやすくなるように、体の上に検査用のゼリーを塗ってからプローブを当てます。画面を見やすくするため、部屋を暗くして検査をします。
検査を受ける際、女性の臨床検査技師を希望することもできます。

写真 超音波とは
腹部超音波検査

肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓などが対象の臓器です。
検査時間20~40分程度。

どんなことがわかる

脂肪肝の程度、胆石、悪性腫瘍の有無など

検査にあたって

食事の制限が生じる検査です。
食事をすることによって、胆嚢が小さくなったり、胃に食物残渣や腸管ガスが多くなり画像の描出が不良になります。

必要に応じて

肝臓内の腫瘍が、通常の超音波検査で存在診断が困難な時や腫瘍の良悪性の鑑別を行う時に、超音波造影剤を用いて検査を行うこともあります。超音波検査で使われる造影剤は副作用が少ないため、腎機能障害がある方でも検査が可能なことが多いです。

治療としての役割

・PEIT:肝細胞癌に99%のエタノールを注入し、壊死させるものです。
・RFA:肝細胞癌や転移性肝腫瘍に対し電気的に焼灼し、壊死させるものです。

写真 腹部超音波検査
泌尿器超音波検査

腎臓・膀胱・前立腺・婦人科領域などが対象の臓器です。
検査時間10~20分程度。

どんなことがわかる

尿管結石、水腎症、膀胱腫瘍、前立腺肥大など

検査にあたって

尿が溜まった状態で検査を行います。
排尿してしまうと、膀胱が小さくなり、描出が不良になります。

 

心臓超音波検査

心臓が対象の臓器です。
検査時間10~20分程度。

どんなことがわかる

心臓の機能や心筋梗塞、弁膜症、先天性心疾患の有無など

検査にあたって

上半身のみ検査着に着替えて検査を行います。

必要に応じて

弁疾患や心筋虚血の評価のため、運動や薬物により心臓に負荷をかけて行う場合もあります。
胃カメラのような細い管状の器械を飲み込んで、食道から心臓を描出する経食道超音波検査を行うこともあります。

写真 腹部超音波検査
体表(乳腺・甲状腺・リンパ節)、血管超音波検査

乳腺・甲状腺・頸動脈などが対象の臓器です。
検査時間10~40分程度。

どんなことがわかる

乳がん、バセドウ氏病、動脈硬化の程度、動静脈の狭窄や血栓の有無など

検査にあたって

検査の種類により検査着に着替えて検査を行います。

必要に応じて

乳腺や甲状腺やリンパ節の検査などで必要に応じて、針を刺して細胞を吸引したり組織を採ったりして、より精密な検査を実施しています。
この場合は、検査の意義や内容を説明し、患者さんの同意を得てから検査を実施しています。

 

産科超音波検査

胎児・胎盤などが対象です。
検査時間10~15分程度。

どんなことがわかる

胎児の推定体重や性別など

検査にあたって

腹部を大きく出して検査を行います。食事制限などはありません。

希望により赤ちゃんの映像を立体的にリアルタイムでご覧いただける4Dエコーを導入しています。